年上の○○ちゃん
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 年始の集まりなんかで、永らく会っていなかった遠い親戚に出くわすと、少々困ってしまうことがある。

 どこの親戚にも必ず一人は、皆から『サトちゃん』ってな具合に『ちゃん』までを含めたニックネームで呼ばれているオジサンがいたりするもの。そして、大抵そういうオジサンに限って、少々ヤンチャな風貌で、どういう関係の親戚なのか謎だったりする…。幼少の頃は「サトちゃん、サトちゃん」なんて言っては、よく遊んでもらっていたらしいのだが、時の流れとは恐いもので『サトちゃん』は、とっくにヤンチャなオジサンを通り越して、すっかりオジイサンに突入している…。そんな人を『サトちゃん』などと『ちゃん付け』で呼べるだろうか?

 こちらとしても、もう大人になったんだから、年上の人、目上の人は、きちんと『○○さん』と呼ばなくてはいけない身の上である。でも、そうは言うものの、昔は親しみを込めて『サトちゃん』と呼んでいた人を急に畏まって『○○さん』って呼ぶことにも、些かの違和感があるし、それ以前に『○○さん』と名前で呼ぼうにも『サトちゃん』が『サトルさん』なのか『サトシさん』なのか、或は『サトウさん』なのかを僕は一度も聞かされないまま、いまに至っている…。一体、何と呼べば良いのだろうか? さぁ、困った…。

 『サトちゃん』の『ちゃん』に抵抗があるんだから、『ちゃん』を『さん』に換えてみようか?とも思うけれど、『サトちゃん』と『サトさん』では、もはや全くの別人物になってしまうような気がする…。親戚一同が「サトさんって誰?」って、変な空気になっちゃうかも知れないし、下手したら「シャチョサンって誰?」って、もっと変な空気になっちゃうかも知れない…。

 まぁ、あれこれと悩んだ末『サトちゃんさん』っていう、もう正解なんだか不正解なんだか、何だかよくわからない呼び方になってしまう…。そろそろ、親にちゃんと家系図を描いてもらおう。
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by ajicoba | 2012-01-07 03:45 | エッセイ
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アジコバの考える毎日
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