夜中に放送している教育テレビ、中でも理科系の番組が好きだ。聞き手のお姉さんのハイテンションと、先生と呼ばれる人物の台詞棒読みが、独特のリズムを生み出し、いつもハラハラさせられる。
『ハイテンションのお姉さんと真面目な先生』まさに黄金の化学反応である。お姉さんがボケる、先生は苦笑い。先生がボケてみる、お姉さんには理解不能。お姉さんがツッコム、先生はボケていない。民放では絶対に見ることの出来ない空回り、根が真面目だからこその面白さだ。他にこんな見方をしている視聴者がいるかどうかはわからないが、ハラハラしながらもお姉さんと同じ目線で、わかりやすく勉強できるのだから大したものだ。ふざけ過ぎず、堅過ぎず、実に良くできている。 仮にこの化学反応が発見されておらず、真面目なお姉さんと真面目な先生だったらどうだろう。「では、この気体が何か調べる為に、火をつけてみましょう」「了解しました!」「安全確認!」「安全確認よーし!」「点火準備!」「点火準備よーし!」「点火1分前!」「59、58、57、56、55 …」15分番組がこれではいけない。逆に不真面目コンビが、くわえタバコで水素実験に挑む姿も色んな意味で教育上まずいんじゃなかろうか。お爺さんと先生「では、この気体が何か調べる為に、火をつけてみましょう」「パァン」「はい、爆発しましたね」「…」「…」「…え?」もしハイテンションのオカマ先生二人組だったりしたら、もう大変である。「この気体が何か調べる為に、火…」「パァン」「キャー、アンタ何で急に火つけんのよ!鼓膜破れたらどうしてくれんの、次、アンタやりなさいよ!」「嫌よ!何でやらなきゃなんないのよ!」「いいから早くアンタ、コレ持ち…」「パァン」何だかよくわらないことになる。 『ハイテンションのお姉さんと真面目な先生』誰かは知らないがこの化学反応を発見した人は偉い。
by ajicoba
| 2005-12-27 01:49
| エッセイ
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