模範解答
 小学2年生の頃、日記に「今日は何もありませんでした」と書いて、担任にこっぴどく怒られた。「子供の毎日に、何も無い一日など存在してはならない」そんな怒りっぷりだった。当時の日記の内容と言えば「体育の時間に野良犬が運動場に入って来た」とか「A君が鼻で縦笛を吹いて面白かった」とか、まぁそんなものだ。たまたまその日は野良犬も入って来なかったし、A君も家庭の事情か何かでテンションが低かった。だから「今日は何もありませんでした」と書いたのだろう。そう思う。取り立てて日記に書くほどのことが無いのに、無理から感受性のアンテナを張れるほど大人でもなかったし、「今日は息をして、瞬きをしました」と書くほど困った子供でもなかった。「真っ赤に染まった西の空に向かって、渡り鳥の群が飛んで行きました。もうすぐ秋も終わりだなぁ、お父さんがそう言うので、何だか切ない気持ちになりました」こんな日記を書く小学2年生のほうが、よっぽど気味が悪い。

 めずらしく早起き、溜まっていた仕事と部屋を片づけて、レンタルで映画も見たけれど、「今日は何もありませんでした」そんな一日が好きで仕方ない。
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by ajicoba | 2006-01-23 20:07 | エッセイ
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