カテゴリ:エッセイ( 58 )
透明も色々
 夏、世の女性方はすっかり薄着ですね。おかげで毎日の通勤が俄然前向きになるのですから、随分おめでたい性分で出来ているようです。とは言え、やれ『見せパン』だの『見せブラ』だの、些か理解に苦しむようになってきたのは、やはり歳のせいでしょうか? すっかり目も慣れて何気なく居るようでも、ふとしたときに思うのです「…パンツだ」と。

 中学生の頃は『好きな女の子のパンツが見えた』って話題で一学期間は盛り上がれたものです。修学旅行の夜の話題も『シャツのボタンの間からブラが見えた』そんなのが絶好調でした。パンツやブラってのはそういうモノでした。『見せパン』に『見せブラ』「まぁ、何ともありがたい世の中だ」と思う向きもありますが、せっかくパンツを見たってのに全く喜べず、どうして良いか判らないなんて、何だか味気ない気もします。

 どうして良いか判らないと言えば、もう随分と前から見掛けますが『透明のブラヒモ』。あれを見る度、どうして良いか判らなくなります。あれは『透明だから目立たない』ってことで、こちらも『見えない』って思い込めば良いのでしょうか? あんなに目立つモノを? あれを『目立たない』『見えない』ってことで片付けようとするのは、あまりに見る人任せで、無理が過ぎる思うのですが…。そんなことなら白いブラヒモに「透明です。見えません。透明です。」って書いてたって大差ないような気がします。しかも『目立たない』ってのが前提なら、要するに『見ないで』ってことなのでしょうし、それはそれで極力見ないように気を遣ったりもする訳で…。目立つのに『目立たない』見せてるのに『見ないで』って…。もう、どうして良いか判りません。気になって気になって仕方ないんです。セロハンテープに見えるんです。
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by ajicoba | 2006-07-25 08:00 | エッセイ
友達って イ・イ・ナ。
 ケータイが…鳴らない。着信も無ければ、メールも来ない。もともと友人、知人が多いほうではない上、このところ日々の忙しさに、数少ない人付き合いをサボっていたツケが、こんなところで廻ってきたのだろうか。

 でもまぁ、もともと野郎同士の付き合いなんてこんなもの。用事があるとき、用事の分だけ連絡を取り合って、思い出したように「生きてるか?」などと問うてみたりする。付かず離れず、それで充分である。…と、女友達の存在など無かったことにして強がってみても、家に丸一日置き忘れたケータイが、暗い部屋の中でピコピコ光っていないのには、さすがにグゥとなる。

 携帯していようが、家に置いていようが、鳴らないものは鳴らない。携帯していても電話が鳴らないのだから、一体何を携帯しているのか判ったもんじゃない。なまじっか『電話』なんて言ってしまうから、余計な期待をしてしまうわけで、いっそのこと『非常用遠距離会話器』とか何とか名前を付けてくれたほうが、よっぽど気持ちの収まりが良いし、『頼れるアイテム』って感じがして好きだ。
 
 そもそも『ケータイ』ってどうだろうか?『携帯灰皿』だって『携帯ヒゲ剃り』だって、随分前から『携帯』である。それを自分だけが『携帯です』みたいな面をして。もはや『電話』ですらなく『ケータイ』って物になっているのも、全く気にくわない。携帯できるから『ケータイ』だったら、『携帯トイレ』だって『携帯ロケットランチャー』だって立派な『ケータイ』だ。うっかり街なかで「ケータイ貸して」なんて言えやしない。
 
 あまりにケータイが鳴らないときは『117』をダイヤルしてみる。唯一の希望『利用停止』の確認だ。「117」「プップップッ・・・」「ゴゴ、ハチジ、ニジュウ、キュウフン、ヨンジュウビョウ、ヲ、オシラセシマス」。アナウンスのお姉さんは、毎度いちいち元気が良く「ごめん、ごめん、うっかり入金忘れてて…」なんて、誰へともなく言い訳を考えていたのが虚しい。ごまかして「お〜、もうそんな時間か〜」などと、ひとり呟いてみたところで、時間が知りたいのなら、最初からケータイを見れば良いわけで…。

 発信履歴を見る。『117』『117』『117』…
 
 『リカちゃん電話』って何番だったっけな?
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by ajicoba | 2006-07-05 06:15 | エッセイ
たまの贅沢
『ラーメン』          『チャーシューメン』

 スープ             スープ
 スープ             スープ
 麺               麺
 麺               麺 
 スープ             スープ
 メンマ             メンマ
 麺               麺
 チャーシュー          チャーシュー
 スープ             スープ  
 麺               麺
 麺               麺
 麺               麺
 スープ             スープ
 麺               麺
 メンマ             メンマ
 スープ             スープ
 麺               麺
 スープ             スープ
 麺               麺
 麺               麺
 メンマ             メンマ 
 スープ             スープ
 チャーシュー          チャーシュー
 麺               麺
 スープ             スープ
 スープ             スープ
                 チャーシュー
 (^▽^)            チャーシュー
                 チャーシュー
                 チャーシュー
                 チャーシュー
                 チャーシュー 
                
                 ( - _ - ; )
              
 
 慣れないものを頼むもんじゃありません…。
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by ajicoba | 2006-06-11 02:55 | エッセイ
他人の領域
 トイレに入って、ウォシュレットが有るか無いか。まぁ勿論、有ったほうが良い。でもそれは、トイレ自体が新しいかどうかの問題であって、ウォシュレットを使うかどうかは別の話だ。もし、そこいらの公衆トイレにウォシュレットが付いていても、まず使うことは無いだろう。シティホテルなどのピッカピカなトイレなら使うかも知れないが、お尻を洗うって機能を不特定多数の人が共有するのだと思うと、どうにも尻心地が悪くっていけない。『お尻を洗う機能』はもっとプライベートなものであって欲しい。
 
 じゃあ、友人宅等にお邪魔したとき、もよおしたとしたら…? さぁ、ここからが問題だ。まぁ余所様の家で大きい方をしようと言うのだから、既に充分図々しいのだが、ウォシュレットを使うか否か? となると更にシビアな問題となる。この場合、友人宅の住人ではない人間、つまり自分自身が不特定多数の構成員となってしまう。これはいけない。不特定多数の人間が、余所様の家のプライベートな部分『お尻を洗う機能』を使う。機能にせよ行為にせよ、それって如何なものだろうか? 立場を入れ替えて自分の家だとしたなら…ちょっと嫌な気がする。
 
 でも、この『嫌』ってのも、友人の友人具合によるものだったりするから、尚始末が悪い。近しい友人なら「何そんなこと気にしてんねん、アホか?」ってなもんだが、ちょっとした知り合いくらいなら…やっぱりちょっと嫌な気がする。そして、また立場を入れ替えてみる…その友人にとって自分はどの程度の友人なのか? 友人は何とも思わないかも知れないが、その奥さんは? 両親は? どう思っているんだろう? 果たしてウォシュレットを使える仲だろうか?
 
 せめてもの礼儀として、水力の調整ツマミくらいをキチンと元に戻せば…あるいは。などとも考えてみるが、やはり余所様の家でウォシュレットは使えないのである。そこにはきっと他人が踏み入ってはならない領域があるのだから。
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by ajicoba | 2006-06-06 05:32 | エッセイ
ブログはじめました。
 『冷やし中華はじめました』そんな張り紙を見掛ける季節になった。以前からどうもこの『はじめました』が気になって仕方ない。言いたいことは良くわかるのだが、『はじめました』って…だから何だ?とも思う。突然そんなことを言われても困ってしまうし、それに『はじめました』では昨日今日の思いつきで始めたようで、何だかインチキ臭くていけない。せめて「今年も」くらい付けて欲しいものである。でも、まぁ『冷やし中華はじめました』や『かき氷はじめました』というのは、もう毎年の事。そこには『はじめました』だけで伝わる暗黙の了解があるのだろう。
 しかし、その暗黙の了解を全く無視した張り紙に出くわすことがある。ある喫茶店の窓にこんな張り紙を見つけた。

『空手はじめました』

  あ〜もう全く意味がわからない。『喫茶店』と『空手』って何だ?。ひょっとしてマスターが店の片隅で、ちょっとした空手教室でも始めたってことか? ちょっとした陶芸教室などではない、ちょっとした空手教室だ。ちょっとしていてはいけない気がする。道着のマスターも嫌だが、蝶ネクタイの師範も嫌だ。何より『はじめました』だ。これがどうにもインチキ臭い。それともマスターが空手を習い始めたってことだろうか? でも、いちいちそんな貼り紙を出し始めたら『半身浴はじめました』でも何だってありになってしまう。第一、そんなものわざわざ貼り出す必要があるのか? どう考えてもわからない。あ〜もう呆然とするしかない。
 やはり思う。せめて『今年も冷やし中華はじめました。是非、ご賞味下さい』くらい書いて欲しいものだ。
 
 という訳で、『一ヶ月ぶりにブログはじめました。是非、御高覧下さい』。
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by ajicoba | 2006-05-29 06:02 | エッセイ
乙女チック
 『似顔絵描き』をしていたときのお話。

 「…そしたら10分ほどで描き終わるんで、僕のオデコの辺りを見ていて下さいね」。恐る恐るも、努めて普段どおり筆を取った。目の前に座るのはヤンキー君。短ランにボンタン、真っ白なデッキシューズ、エナメルの細っそいベルト、リーゼントから伸びる金色の襟足、修学旅行だってことで、手にはちゃんと木刀を持っていらっしゃる。…もう生きた心地なんかしない。

 …だが、いざ向かい合ってみると、ヤンキー君は両手を膝の上にちょこんと置いて、カチカチに緊張している様子。そんなナリをしてアガリ症なのか? 子犬のようだ。そうと判れば慣れたもの。緊張を解いてあげようと「ちょっと表情が硬いかな〜。一番のキメ顔して見せてよ」と言ってみる。お客さんをリラックスさせる為に、度々そういったことを言うのだが、途端にヤンキー君の顔が強ばった。…やばい、調子に乗ってしまった。…タメ口はマズかったか? 次の瞬間、鼻先20センチで怒濤のメンチ切りが始まった。いけない…殺られる。この人、木刀持ってるんだってば。

  木刀 VS 筆、勝ち目あるのかオレ。尚もメンチは続く。何も言わず、ピクリとも動かないヤンキー君… あれ? どうも様子がおかしい。メンチなのに目が合わない。目を合わすではなく、ちょっぴり上、オデコの辺りを見ていてるようだ。ひょっとして? そして、ようやく全部を理解する。

 鏡に向かい「この角度が良いかしら?」などと、人知れず研究しているんだろう、その『一番のキメ顔』を、日頃の練習の成果を、100%で見せてくれているのだ。となれば、こちらも100%でもって応えねばなるまい。自ずと筆を走らせる指先にも気が入る。

 …ただね、近すぎて良く見えなかったんだよね。ごめんね。
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by ajicoba | 2006-04-07 03:56 | エッセイ
餃子
 コンピュータに『餃子』と入力するには、当たり前のように『ギョウザ』とキーボードを叩きます。そして変換。と、当たり前のように『餃子』と変換されます。妙な発音なのだろう和製中国語。それを器用に変換するのが面白くて、他にもいろいろ試してみると、チャーハン→炒飯○、シューマイ→焼売○、ヤムチャ→飲茶○、ウーロンチャ→烏龍茶○、マーボードウフ→麻婆豆腐○、見事に変換されました。バンバンジー→棒々鶏○、ホイコーロー→回鍋肉○、チンジャオロースー→青椒牛肉絲○、ここまでなるとちょっと驚きます。チャーシューメン→叉焼麺○、ワンタンメン→雲呑麺○、タンメン→湯麺○、カントンメン→広東麺○、テンシンメン→天津麺○、ジャージャーメン→蛇×。何故? 炸醤麺不人気? チャージャンミェン…無理? この差って世間の認知度? それとも誰かの好き嫌い?

 中国語で『餃子』の発音は「ジャオズ」(チャオズ)一部地方では「ギャオジ」とか「ギョウズ」と発音して、主に水餃子を指すみたいです。ちなみに焼餃子は『鍋貼』「グォティエ」(クォティエ)。それが独特に鈍って「イーガー、コーテー」って言う『餃子一日100万個』の店がある訳です。とは言っても「ギョウザ」の語源は諸説諸々。韓国語で『餃子』は「キョジャ」、それが日本に入ってきて「ギョウザ」になったって説もあります。ちなみにでした。
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by ajicoba | 2006-03-24 06:46 | エッセイ
クレーム
 近所の弁当屋でステーキ丼を買って帰り、揚々とフタを開けると白ごはんでした。ステーキ肉の他に、何も載せられる予定が無かったのだろうそれは、見事に真っ白な白ごはん。さすがに…白ごはんでは…と、さっき帰り道だった道を弁当屋へ向かいました。

 弁当屋のオッチャンは当然ながら平謝り。「もっもう結構ですから、頭を上げて下さい」って程のことになってしまい、もともと文句を言うではなく、あるべき肉を貰えれば良かっただけの心持ちでは、かえって恐縮する以外に術が無いままでした。

 以来、オッチャンは顔を見る度、思い出したかのように「この前は、すみませんでした」「この前は…」「この前は…」と謝るのです。もともと怒ってもいないし、その証拠に変わらずお弁当を買いに来てるっていうのに、オッチャンは毎度の平謝り。行くとまた余計な頭を下げさせてしまうかと思うと、どうにも心苦しく、少し足が遠退くようになりました。

 しばらく間を空けたり、メガネを掛けたり、ニット帽を被ってみたりとしても、どうしてバレるのか「この前は…」「この前は…」って平謝り。もう良いよ…もう良いんだよ、オッチャン。あれはもう一年以上も前の話なんだから…。

 こうなったら、こちらが頭を下げます。頼みます。頼みますから、もう忘れて下さい。何なら謝っても良いです。肉を載せろなんてワガママ言ってごめんなさい。だからお願いです。普通にお弁当を買わせて下さい。
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by ajicoba | 2006-03-17 04:13 | エッセイ
泥棒夜道
 そんなに空き巣が増えているのか、はたまた流行なのかはわかりませんが、夜道を歩いていると、やたらとセンサー付の防犯ライトに照らされます。余所様の敷地内なら、いくら泥棒扱いされようが文句は言いません。でも、道の真ん中を歩いているだけで泥棒扱いするようなバカセンサーと、それを自慢気に備えた自意識過剰な家には困ってしまいます。「知らない人は悪人と思え」と言うことでしょうか。まったくもって嫌な世の中です。
 
 しかし、百歩譲ってそこまでならまだ許します。許せないのはその後、その後の放ったらかし具合。心ならずも泥棒扱いされたのだから、いっそのこと「てめぇ、怪しい真似しやがると、ただじゃおかねぇぞ!」くらいの勢いでサイレンでも鳴って、番犬の2、3匹と5番アイアンくらいを振りかざしたお父さんが跳び出して来てくれれば「こんな家、取るもんあるかぁ!アホォ!」などと罵りながら走って逃げたりができるのですが、「ねぇ、お父さん、ほらっ、あれ泥棒じゃな〜い?」くらいの、ほんのりした灯りにポワッと照らされるままでは、もう、どうして良いのかわからなくなるのです。
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by ajicoba | 2006-03-07 01:56 | エッセイ
京都タワー
 『ゆず』がそのまんま歌ってますが、もうすぐ30歳です。29歳も残り半分余り。ふらっと一人旅に出てみたり、煙草を止めてみたり、急にスイミングや英会話を始めてみたり。将来のこと、仕事のこと、お金のこと、健康のこと、両親や家族のこと。この先にあるだろう不安や心配を、頭より先に身体が感じとって動かされている。そんな感覚です。

 30歳というと、うちのオトンが父親になった歳です。当時のオトンと同じ歳になろうとしている自分。なかなか感慨深いものがあります。オトンも同じように、こんな不安や心配を抱えていたのでしょうか? それとも父親になる希望や自信で一杯だったのでしょうか? ちょうど30歳にかこつけて、今度、聞いてみようと思います。

 最近、結婚当時の両親のこと、そして当時のオトンのことを想像してみたりします。同じ歳の男についてのこと、さほど難しい想像ではありません。そして、いつも思います「オトンには勝てない」と。

 少し家庭のことを書くと、母は姉さん女房です。オトンよりも6歳年上。オトンが調理師として勤めていたお店に、母が仲居さんとして働き始め、それが出逢いとなったらしいです。母はオトンと結婚する前に、既に一度結婚、離婚しており、二人の子供がいました。当時10歳の女の子と、6歳の男の子、後に姉と兄になります。

 オトンが30歳だったということは、母は36歳。6歳も年上の女性、物心のついた子供達。今でこそ『バツイチ』や『バツイチ子持ち』なんて便利な言葉がありますが、30年前のご時世としては世間の風当たりも強かったはずです。「初婚の年下の男性、離婚歴、子供」と母にしても激しい葛藤があったに違いありません。それでもお互いに愛し合って結婚しようと決めたのですから、二人には相当な覚悟があったのだと思います。そして、そんな境遇や風当たりを打ち払ってしまうほど、母は魅力的な女性だったのだろうと。それはそれで嬉しくなったりもします。

 もうすぐ30歳になろとしいている僕の前に、当時の母と同じ境遇の女性が現れたとして、そして同じように魅力的な女性だったとして、恋愛をしたとして、その人を愛して一生連れ添うという覚悟が僕にはできるでしょうか? そう、いつも思うのです「オトンには勝てない」と。

 きっと当時のオトンは今の僕なんかよりも、よっぽど不安で、よっぽど心配で、でもそれを跳ね返すくらいの自信と覚悟に満ちた顔をしていたのだと思います。そんな顔をしてくれてなかったら、僕は生まれていませんから。

 今でこそ白髪混じりで寡黙なことこの上ないオトンですが、内には熱いモノを持っている人なのだと、そして僕にはその血が流れているのだと。そう思うと少し誇らしく、少し自信をもって30歳を迎えられそうな、そんな気がしたりするのです。
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by ajicoba | 2006-02-10 04:13 | エッセイ



アジコバの考える毎日
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